【オタ話】冬アニメ・ナースウィッチ小麦ちゃんRはなぜ古いオタクの注目を浴びるのか解説
ってタイトルを書いてから、調べてみたけど、うーん、やっぱりハズレになるかも…。
とりあえず、『小麦ちゃん』というのがどういうアニメで、一部の人たちになぜか妙に注目されている理由を、主に若い人向けに書いていこうと思う。
このアニメは10年前、『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』という伝説的な「邪道魔法少女アニメ」の続編である。なにが邪道かっていうと、ネットや既存アニメのパロディをこれでもかとやりまくったのだ。
とくに話題になったのは、やはり第1話。そのタイトルは、
「激突! 小麦VSひっきー・アキハバラ最大の戦い!」
というもので、ネットスラングや某大手掲示板、実在の秋葉原を取り上げたネタがこれでもかと登場しまくる回であったのだ。
と、聞いても今の感覚では「ふーん」としか思わないだろう。
けれど時代は2002年。2ちゃんねるなんてものは一般から見て異常な世界であり、それがアニメとして流れてしまったわけである。そして、第1話で話題を集めた後の第2話で取り上げたのは「コミケ」。これもまだ世間的にはそれほど注目を集めていないもので、二連続の暴挙に大盛り上がり。
しかも、アニメーション制作は「タツノコプロ」であり、自社ネタなら構わんだろ、と言わんばかりの悪ノリで、にも度が過ぎるほどのパロディが満載であり、しかも第1・2話に限って言えば「京都アニメーション」も制作に入っていて、そのおかげか、今も多くの人が語り継ぐ破壊力を持った作品になっている。
(今見ると一部のネタが古くて通用するか微妙。あと、3話以降はノーコメント)
てか、書きながら1話を観てるけど部分部分でクォリティ高いなこれ。
というわけで、今回放送される『ナースウィッチ小麦ちゃんR』も、何かやらかしてくれるのでは?と当時を知るファンたちが期待を少しこめて見ているわけである。
「まあ、時代も変わったしムリだろうけど、10年越しで復活なんて思い切ったことをやるからにはなにかしらの飛び道具はあるだろうな」
っていう感覚。
でも、記事を書くために調べていたら、旧作の後半にかけての失速ぶりが記憶によみがえってきて、やっぱアカンかも……ってなってきた。1・2話のインパクトが強すぎるんだよなあ。
で、さらに不幸なことに見つけてしまったのが、出演者のインタビュー記事。
まずは前シリーズについてのイメージを尋ねられると、巴さんは「私は前シリーズも見ていましたが、まさか自分が演じることになるとは思ってもいませんで した。前シリーズは本作よりもハチャメチャに吹っ切れていたと思います(笑)」と語ります。すると桃井さんから「前作は邪道って言われてたからね(笑)。 ネット用語が出てきたり炎上しかけて危なかったんです(笑)。それと私は、ひょんなことから小麦ちゃんを演じることになったので、本作のメインキャストの 皆さんも同じような心境だと思いますよ」と、先輩から当時の小話が出る一幕も。
(※下線は私「大砲さん」が付けました)
あああんんがっかりだよ!
でも、過剰な期待をこめて本放送を観てしまって超がっかりするケースはなくなったかな。期待をせずに観て、意外とネジが振り切れてたりしたら楽しめるし。
あと、ものすごく普通のアニメとして大ヒットする可能性がないわけではないこともないではないこともないと思われる。
まあ、なにかしらの話題を巻き起こす可能性はなきにしもあらずなので、録画はしておいた方がいいんじゃないかな。