グッド大砲(大)

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【ネタバレ配慮レビュー】ちょっと隠れた素敵な漫画家「山名沢湖」さんを応援しよう!

 山名沢湖さん。

 世間的にはあまり有名ではないかもしれないけど、私はこの人の作品が好きだ。

 

 いろいろ言葉を尽くして、良さを語りたいのだけれど、どんな言葉よりも作品を見てもらう方が早いと思う。

 

seiga.nicovideo.jp(ニコニコ静画:1月11日までの限定公開)

(これは、「創作」に直接関わっている人はぜひ読んでほしい)

 

seiga.nicovideo.jp

 

 期間限定公開なので、期間が過ぎた時期に見た人はごめんなさい。

 

 

 さて、山名沢湖さん。

 この方は、商業デビュー単行本『白のふわふわ』というタイトルにも表れているとおり、メルヘンチックでかわいらしい作風の漫画家さんである。「乙女的な」という言葉の、世間的な「オトメ」のイメージでなく、本来のイメージ――ふわふわで甘酸っぱくてメルヘンでファンタジーでどこか残酷なところもあって、何よりとにかくかわいらしい――なんてものを、ゆるやかに詰めこんだマンガを描く方なのだ。なお、ここで35歳男性が「本来の乙女的」なんてものを力説しているのか疑問を抱いてはならない。

 とにかく、山名沢湖さんの作品には乙女的なかわいらしさがある。

 そして、そのかわいらしさはギラギラ輝くようなものではなく、どこか地に足のついた、日常の延長にあるような、かといって生々しさを突きつけるものでない、ふんわりと広がっていくかわいらしさ。

 

 今時のメジャーな作品で言うなら、『ゆるゆり』の中の笑いだとか百合的なドキドキ感だとか、そういう部分以外にも、ただただゆるくかわいらしい空気感を楽しめる人にはオススメ。いや、山名沢湖作品にも百合的な味わい方はあるんだけれど、男女間のかわいらしい恋愛感情もあったりするし……。

 まあともかく、ふわっとしたかわいさを味わいたいなとなったときは、ぜひ山名沢湖さんの作品をどうぞ!

 

■どれから手を出すべきか?

 山名作品ですごくよくまとまっている作品は『委員長お手をどうぞ』だと思うけど、私はむしろ、商業デビュー単行本『白のふわふわ』をオススメしたいです。

(いつかこのへんにAmazonのリンクで画像を貼る。今はよくわかんない)

 

 『白のふわふわ』は初期短編作品集で、やっぱり最初の方だから、エンタメ的にはあらがあったりするかもしれない。あと十年以上も前なのでネタも古いかも。

 けれど、これがゆっくりふわっと楽しめたら、次の作品に手を出して欲しい。そうすれば、そんなに執筆ペースが早い方でもないので、長い人生の友達のような感覚でのんびりと楽しめると思う。

 

 以上、気になった人は、山名沢湖さんの作品を応援しよう!