グッド大砲(大)

適当に書き散らし、適当に読み飛ばす、意識低い系適当雑記サイト

問題!運転に一番自信を持っているのは、どの世代?

上記サイトで取り上げられていた図なのだけど、これは……


f:id:goodtaihoudai:20161124233458j:image

 "上記サイトより引用"

 

まず、 75歳以上の飛び抜け具合の破壊力がすごい。

そりゃ、事故がなくならないわ……。

 

うーん、自信満々な高齢者さん、車の運転だけじゃなく、町中でもけっこう見かけてしまうよなあ。

こないだコンビニアルバイトの中国人を、言葉が聞き取りにくいって怒鳴ってたおじいちゃんがいた。

怒鳴る必要なんてないやろ、やめときって止めたら、これは怒鳴ってるんじゃなく教育だとかなんとか言って、こっちまで上から目線で説教された。

(よし警察行って話を聞こかって言ったら、黙って去っていかれた)

どうしたもんかね……。

 

あと注目してしまうのは、我が30代の自信のなさ。

なに、なにこの、自信の失われた世代……。

ちょっと悲しくなった。

 

 

そんな、自信喪失世代の大砲さんと、Twitterで友達になってよ!

「宗教に引っかからない」という人ほど、ヤツに引っかかる

読んだ。考えた。

 

 

そのときのブコメはこんな感じ。

 

私は、基本的に神道をベースにした「自分に都合いい教」を信仰している。

人生には自分の力ではどうしようもないことは起きるし、自分にはどうしようもない大切な人の安全や成功を願う気持ちもある。

どうしようもないことに直面したら、祈るしかない。

祈りは、非合理的で現実を変化させる力などないけれど、やりきれない気持ちを穏やかにはしてくれる。

 

祈りに頼るのを心が弱いと笑う人もいるだろう。

だけど私は、癌を患った恩人が生死の狭間に立ったとき、 祈らずにいられるほど心は強くなかった。

誰でもいい、何でもいい。助けてほしい。

そんな祈りを、非合理的だと笑いたければ笑えばいいと思う。

 

世の中には、自分の手でどうしようもないことがある。

私もだし、たぶん多くの人は、手の届かないことを傍観できず、祈ってしまうだろう。

その恩人は、四十歳を過ぎたばかりの若さで亡くなられた。

治ってほしいという私の祈りは、何者にも聞き入れられることはなかった。

激務を長年続けられていたから、身体への負担があったのだろうと思う。

そのことを思えば、どうか今は穏やかな世界にいてほしいと願う。

死後の世界など分からない。 物質的には燃えて灰になるだけ。祈りなんて届くことはない。

それでも、祈らずにはいられない。

どうか穏やかで幸せな世界を、と。

 

世界には不条理があふれている。

努力は成果と結びつかないし、悪人が成功を手にすることもあるし、優しくすばらしい人は若くして亡くなる。

そんな不条理を前に、祈らずにいられる強い人は、ほんの一握りだろう。

むしろ、「祈りは不要だ」と主張する人ほど、絶望的な不条理を前に心を折られるのではないかと心配になる。

論理を砕かれた先、心の支えを失った先、そこで出会ってほしくないヤツ、それがカルトだ。

 

人生に不条理があふれているのと同時に、「霊的」なものもまたあふれている。

霊的というとまた笑われそうなので言い換えると、「霊的だと感じる心理」が存在しているということだ。

人の手ではなしえない雄大な自然の造形を前にしたとき、奇跡的なほどに整然とした科学理論に触れたとき、そんなとき人知を超えた何かを感じる人もいるだろう。

不幸が重なり精神がどん底まで沈みきったとき、 暗闇の中で恐怖感が耐えきれないほど高まったとき、そんなとき存在するはずのない何かを知覚することもあるだろう。

自らの頭で説明の付かない、何か霊的な存在とでも言うものに出会う可能性は決してゼロではないのだ。

 

その霊性を否定するのは危険である。

なぜなら、テクニックとして霊的な存在を見せることができるカルトが多くあるためだ。

「私は霊など信じない」と言い張るのはいいが、自らが霊的な体験をする可能性は忘れずにいた方がいい。

心の支えが奪われた絶望的な状況のとき、たとえば「あなたの気持ちが分かります」と驚くほど心を読み当てられたなら、その力にすがりついてしまいかねない。

どこかで調べたのだろうという可能性に、普通の精神状態なら思い当たるかもしれないが、心はそんなに強くなんてない。

 

そのとき思い出してほしい。

霊的なものを感じる可能性なんて無限にあるってことを。

心がボロボロになったとき、ものすごいことを言ってくる超人的な人と出会うかもしれない。

その人は確かにすごいのだろうし、心を支えてくれたなら感謝すればいいと思う。

 

でも、その人は絶対ではない。

いくつもある霊的なもの、あるいは霊的に見せられたものの一つ。

それは人生の中で、ごく自然にありえるものなのだ。

 

だから、あなたの人生を捧げろと、その人から求められても渡す必要なんてない。

この世界には、どうしようもないほど素敵なものが、いくつもいくつもあるのだから。

 

絶望的な状況で与えられた救いの道は、傷のない合理的なものに見えるかもしれない。

端から見れば非合理的なのだか、自分の目からは合理的に見えてしまうことはある。

だって、人は非合理的な祈りをしてしまうものだから。

その非合理を真っ正面から否定していると、自分が非合理的な思考に陥ったとき、自らを省みられなくなる危険性がある。

だから、祈りたくなる自らの精神のことを、心の隅にでも留めておいてほしい。

そんなに人は強くない。

それでも、 祈りながら人は歴史を紡いできた。

もし弱ったあなたに「合理的な祈りの手法」を与える人が現れたら、思い出してほしい。

本当にたくさんの人が、祈り、祈り、祈り、そして生きてきたことを。

なにもその目の前の祈りだけが合理的で絶対的なものではないのだ。

 

 

なので、私は「自分に都合いい教」を信じている。

日本文化の中で育ったから、神道的な考えはなじみやすいし、八百万の神がいるという考え方も楽でいい。

いっぱい神様がいれば、私の考えと合う神様もいるかもしれない。

それから、祈りなんて届かないのは知っている。

でも、祈ってしまうのは仕方ないし、闇雲に否定して心を消耗してもムダだから、「届かなかったときは他で埋め合わせがあるんだろう」と適当に思っている。

人間はこれだけ多く死んでるのに、死んだ後の世界すらも分からないのだ。

なら、祈りが届かなかったときは、死んだ後にでもいいことがあるんだろうと思っておけばいいって発想だ。その方が気楽でいい。

なので私は、私の頭の中だと死んだらパラダイスに行くことが決まっている。

まあ、死んだら死んだでそのときだ。

え、祈りが届いたとき?

それは私の日頃の行いがよかったからです。

うん、都合がいい!

 

そんな感じで、私は今日もぼんやり祈る。

幸せで楽しい、いい日になりますように。

 

あ、あとこの記事がたくさん読まれて、Twitterとかでいろんな人とつながれますように。

(しかし、祈りは届かなかった……!)

請求書にハンコはいるの? いらないの?


【拡散希望】お〜い!フリーランスのみんな!請求書のハンコって全然意味ないらしいよ! - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」

 

読んだ。調べた。考えた。

 

まず、ブコメの人気コメントのid:TakamoriTarouさん、id:cocoonPさんが言われるように、

(こちらの情報が参考になればとidコールいたします。ご笑覧くだされば幸い)

いや、ハンコ法的に保護されてるだろ。専門家誰これ。一手間判子押すだけで確実に"有印" 私文書偽造罪が適用になり罰則上がるし問題発生時の解釈も変わる。電子化の話なのにe文書法触れないとか。中途半端だろこれ - TakamoriTarou のコメント / はてなブックマーク

 いや、ハンコには意味あるよねこれ。ハンコがついてある場合、偽造したら「有印私文書偽造」の罪になるのでより偽造に対するハードルが上がるもの。「義務はない」のではなく「ハンコがあると若干守られ易い」のだ。 - cocoonP のコメント / はてなブックマーク

ハンコのあるなしは、有印私文書偽造罪に影響するという意見がある。

 

ただ、一方でid:kbfmstさんが言うように、

人気ブコメ、法律の有印ってのは「判子が押してある」って意味ではないぞ・・・記名があればいいし自署である必要もない - kbfmst のコメント / はてなブックマーク

という意見もある。

 

さて、有印私文書偽造は、刑法でどうなっているかと言うと、

第159条
行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、3月以上5年以下の懲役に処する。

で、問題は「印章若しくは署名」について。

私は法律系はそれほど得意ではないので、Yahoo!知恵袋の孫引きになってしまうが、どうやら判例と学説で異なるらしい。

で、上記をまとめた内容を私もブコメに書いてみた。 (ブコメTwitter

 

 

簡単にまとめると、

・印章もしくは署名が必要

・署名は判例としては記名(印字レベルでもOK)でもいい

・学説としては自署でないとダメ

となっている形らしい。

 

 

で、ここからは私見であります。

 

以上を踏まえて考えてみましたが、

あの記事についての結論としては、

「そんなに面倒なら、とりあえずはできるだけ楽な形にして、取引先から指示があれば対処すればいいんじゃね?」

ってなとこです。

 

こういうときに大切なのは、法律もですが、その業界の商慣習です。

会社人やってると勘違いしがちですが、自分の業界が社会のすべてに見えることが多いです。(自戒をこめて)

ハンコなしの業界はコスト的に合理的ですし、ハンコありの業界は丁寧な確認ができるかと思います。

どちらがいい悪いは、業界によって変わります。

なので、固めの業界なら商慣習から外れないようにした方が無難かと思われますし、緩めならガチガチに守る必要もなかろうと思います。

 

加えてもう一つ大切なのが、その企業の「内部統制」ってものです。

会社にはいろいろ面倒な規則がありますけど、あの多くは会社内部を統制(コントロール)するためのもので、

上場企業などでは、内部統制のシステムがちゃんとしているか、公認会計士からのチェックを受けます。

そこで、

「我が社ではハンコの有る無しで、請求書の不正をチェックする」

なんてルールが決められている場合があります。

これは会社ごとで決めるものであり、その会社のコスト感覚など、それぞれの内情で変わる相対的なルールになっています。

そういったルールがある場合、それを曲げて特別な処理を求められると、ものすごく面倒な後処理が待っていることが多いです。

なので、「弊社ではハンコが必要なのですが……」と言われたら、察してあげてハンコを押すのがいいんじゃないでしょうか。

 

一般向けの結論としては、

「どれだけ簡素でいけるか取引相手に確認を取ってから、そのラインに合わせて処理する」

でいいんじゃないですかね。

なにか、また「それは違うよ!」なんて点があれば、ご指摘いただくと幸い。 

あと業界の面白い慣習とかも知りたいです。

いろいろ情報がつながって、充実していけば楽しいですね。

 

以上

 

 

 

僕とフォロー契約して、お友達になってよ!

大砲さん (@goodtaihoudai) | Twitter

「日本は地獄!」「日本は地獄!!」「日本は地獄!!!!」

 

上記の記事について、というわけではなく、その反応について。

(上記の記事は、韓国の話から日本に飛ぶところの論旨が不明瞭かと)

 

日本って、地獄ですか?

たとえば、ここの一番最初についたコメント。

bogus-simotukare : 韓国ほど酷くないにせよ日本も若者就職環境は良くない。若者就職環境がいいと言えないからか「安倍政権の支持率は今も高い」と話をすりかえる産経。朴の支持率がた落ちしたのは疑惑発覚後だが?(メタブへ) / はてなブックマーク

「韓国ほど酷くないにせよ日本も若者就職環境は良くない。」

って、私のイメージの日本とはちょっと違うのですよ。

私のイメージは、

というニュースに現れているように、少なくとも回復傾向にあるという認識なわけです。

もちろん十分ではないでしょうし、改善の余地は多くあるのでしょうが、若年者に限っては回復傾向にはあるのは確かです。

(「就職状況は良くない(バブル期に比べて)」っておっしゃるなら知りませんバーカ)

 

まあ、この記事以上に、私がはてなブックマークとの感覚で違いを覚えたのはここです。

 

はてなブックマーク - 政治と経済 - トランプ氏勝利後、数え切れないほどのヘイトクライムが全米に広がる

もちろん、不当に傷つけられる人がいないことを望みますし、記事を読んだときも「アメリカ、大変だな」と胸を痛めたわけです。

ですが、この記事に寄せられた中の"人気"ブックマークコメント……。

scopedog : とうとうアメリカまで“美しい国”に・・・ / はてなブックマーク

zakinco : アメリカの日本化と言っておこう / はてなブックマーク

oka_mailer : ほんと日本に追いついた感あるなぁ。 / はてなブックマーク

 

そうなのか!?

差別は、アメリカよりも日本がよっぽど酷くて、「追いついた」という状況なのか!?

 

観測者問題なのでしょうけどね。

上記の方々と比べて差別について日々調べているわけではないので、私がただの無知であるだけかもしれません。

でも、実は日本のあちこちで差別的落書きがあふれているとは思えないんですよ。

この感覚、普通じゃないんですかね?

不勉強だと言われるなら、「はあ、そうですか」としか言えませんが、実際感覚としてまったくピンときません。

 

あれでしょうか。

現実には差別的落書きが多くあるのだがニュースにもならないのは未知の陰謀パワーとかっすかね。

私としては、職場のご年輩の方が言う、「昔は優しい社会だったのに、今は凶悪犯罪だらけで恐ろしい!」って感じですかね。

統計とか実データで示してもらいたいんですが。

 

まあ、日本で「韓国人だと言う理由で警察官が射殺」とかいうニュースを度々聞くようだったら、地獄だなって思いますよ。

日本社会でも確かに差別はあるでしょうが、「アメリカがようやく追い付いた」っていうほどの状況なんでしょうかね?

さて、私が現実感覚を持っていないのか、"人気"コメントが特別なのか、どちらでしょうかね。

 

 

んで、結論として思うのは、

こういう差別が溢れて就職率も下がり続けている日本が見えてしまっている人には、「日本は地獄!」って映るのも仕方ないかなと思うわけです。

もしその感覚が本当に正しいものであるならば、私のような不勉強な人間に、もっと丁寧に実例をきちんと届けていくのが最善の手法かと思うのです。

「日本は地獄!」と届かない言葉を投げるのではなく、現政権かで繰り広げられている、トランプ勝利前のアメリカよりも酷い他人種への暴行・殺害の実例を教えて下されば、私も「地獄だなあ」と納得することができるわけですよ。

 

もちろん差別をなくしていく努力は大切です。

でも、差別をなくすためであっても、嘘や誇張はけっして「努力」と言わないです。

まあ、こんなこと、日本は地獄教の方には届かないでしょうけどね。

このブログの筆者は何者だ?

私はいったい誰だ、誰なんだ……。

よく分からないですが、大砲さんと申します。

 

熱量の高い良記事にめぐりあい、ちょっと思いつきました。

 

せっかくスマホで更新するのだから、いろんなブロガーさんとつながってみよう 、と。

というわけで、気になった人はTwitterで適当にフォローしていきます。

逆にこっちが気になったら適当にフォローしてくださいね。

 

で、だ。

いきなりなんとも分からんヤツからフォローされたら、困ると思うわけですよ。

なので、簡単に自己紹介をしておくと、

 

「京都で経理に関する仕事をしている30代好青年」

 

という感じっぽいらしいもようです。

まあ、あやしいヤツですが、ネットのつながりは面白ければいいってことで。

会計系のことなら、そこそこは行けるかなと思うんでご興味のあるかたはよろしく。

 

以上、大砲さんでした。

スマホで適当更新してみる

 ずっとブログを放置していたけど、やっぱり適当に言いたい放題できる場が欲しくなって帰還。

加えて、今後はスマホで手軽に更新することにしました。

 

適当にやっていくので、  適当に見たり見なかったりしてくださいませ。

優しい人たちのおかげで、私は両親を殺す

 とある記事に心を突き動かされ、数カ月ぶりに記事を書く。

 

 先日、はてなの匿名ダイアリーに書かれた以下の記事が話題になった。

anond.hatelabo.jp

 この記事では、抗がん剤治療での「60万超の治療費」に対して「実質1万5000円程度しか払っていない」ということへの憂慮が書かれていた。

(本筋とは関係ないが、書き手のこの憂慮はおそらく社会に対するものがメインであろうが、権利を享受することへの個人的な憂慮と多くの人に捉えられているのだと私は感じた)

 非常に落ち着いた筆致で書かれた、考えさせられることの多い記事であり、未読の方はぜひ読んでいただきたい。

 

 ただ、そこで気になったのは、読み手の反応だ。

 当該記事につけられたはてなブックマークのコメントでは、書き手の憂慮をフォローするコメントが多く見受けられた。

母親に結構な金が注ぎ込まれてる

増田の母親一人支えるくらいの余力はまだ日本にはある。親孝行しろ。

2016/08/24 08:48

b.hatena.ne.jp

母親に結構な金が注ぎ込まれてる

後期高齢者でなくとも高額医療費制度で現役の我々も毎月10万そこらで済みますし、大差ないですから気に病まれる必要はないと思いますよ。その分社会保険料は高く毎月払っているのですし、その為の制度ですから。

2016/08/24 08:14

b.hatena.ne.jp

母親に結構な金が注ぎ込まれてる

保険なんだしそれでいいのではないかと思う。自分もそうなるかもしれないし。

2016/08/24 08:34

b.hatena.ne.jp

母親に結構な金が注ぎ込まれてる

社会保障費が注ぎ込まれているのはがんだけじゃないから、そんなに思わなくてもいいと思うよ。

2016/08/24 08:35

b.hatena.ne.jp

母親に結構な金が注ぎ込まれてる

医療費・医療貿易赤字をどうするかは真剣に取り組まなくてはいけない問題なのだけれど、個々の患者さんに対しては出来るだけ元気で長生きしてほしいと思う。http://yusukenakamura.hatenablog.com/entry/2016/08/04/104323

2016/08/24 08:38

b.hatena.ne.jp

 これらのコメントを批判しようというわけではない。

 むしろ、どれも心優しくすばらしいコメントだと思う。

 取り上げていないコメントにも優しいコメントが多く、しかもただ甘いだけでなく、現状に対する問題も言及されていて、「さすがはてなー」と唸らされた。

 特に上記の、htxさんのコメントからリンクされたブログ記事には、「米国の医療費」に関する現場からの知見があるので、ご興味のある方はぜひご覧いただきたい。

 

 私も、こうしたコメントと同じように考える。

 個々人においては現状ある制度を活用し、可能な限り多くの幸せを掴み取ることが望ましいのだ。

 不幸なんて少ない方がいい。

 だけど、この記事の見事さ、寄せられたコメントの優しさ、そして、このコメントに揺り動かされた。

母親に結構な金が注ぎ込まれてる

必要な分だけ医療費が払われる。それが保険だ。気に病むことはない。一方増田や僕等これから高齢者となる世代には今と同じ医療を施される保障はないと覚悟したい。それだからこそお母さんを大切に。今は貴重な時間だ

2016/08/24 05:08

b.hatena.ne.jp

 そう。私たちには「覚悟」がいる。

 そして、その覚悟が現実のものとなるまで時間はかからない。

 だから、より現実感のある覚悟をしなければならない。

 

 いつか来る未来、私は、両親を殺す選択肢を選ぶことになるのだ。

 

 

 私には、七十歳手前の糖尿病患者の父がいる。

 今すぐ命に関わるほど重くはないが、十年先はおそらく危険な領域にいるだろう。

 私には、六十代半ばの病とは無縁の母がいる。

 母の血筋には八十代で亡くなられた方が多く、家族はまだ二十年は大丈夫と根拠薄弱ながら思っている。

 

 十年後、二十年後。

 そのときに現在の医療制度がそのままでないことは、確実だろう。

 死が迫った父母を前に、私自身の人生を破壊するほどの治療費を払って延命するか、両親の人生を終わらせると決断するか、そんな二択がおそらく待っている。

 その選択を突きつけるのは、現在の私たちだ。

 目の前の苦しむ人を救いたい、悲しみが減らせる優しさを持ちたい、その願う私やあなたの今の思いが、未来の破綻を招いていく。

 

 だからといって、元記事の人や今まさに保証を受けている方に負担感を覚えさせていいわけではない。

 今ある制度は社会が全体として決定したものだ。

 引け目を感じることなく、それを活用して少しでも幸せを増やしてほしい。

 

 ならば、私が考えなければならないのは何か。

 それはきっと選択の瞬間だ。

 

「○○歳以上には高額負担を強いる」

 たとえば、こんな方針が打ち出されたとき、それは間違いなく弱者切り捨てとなる。

 富豪以外の高齢者という弱者に死を迫るもの。

 何千万という治療費をポンと払えるほど私も父母も裕福ではない。

 だから、このような方針が示されれば、両親から延命という選択肢が奪われる。

 

 そのときこそ、覚悟が必要なのだろう。

 自らの両親を殺すに等しい方針を選択するか、先送りにするか。

 もちろん、「先送りにするな」と断言するわけではない。なんらかの解決策につながる正しい先送りの可能性があり得るかもしれない。

 だが、十中八九さらなる悲劇を招く。

 

 そのときに巻き起こるのは、正しさと正しさの戦い。

 目の前の苦しむ弱者を切り捨てるか、未来の悲劇の拡大を止めるか。

 正解はない。

 だから、そのとき冷静に熟考できるための覚悟を、元記事に対して「大丈夫」と声を掛けながら、その横で固める必要があるんだろう。

 

 

 とまあ、「覚悟、覚悟」なんて書いてはきましたけど、実際に選択を突きつけられたら死ぬほどテンパって冷静さを失うんでしょうけどね……。

 いちおう私は、「両親を死なせる決断を自らする」という可能性を覚悟はしています。現在の日本でも状況によってその選択を迫られている方もいらっしゃいますし、それが当事者になるというわけです。

 具体的に言えば、この五年以内で高齢者に対する治療費の大幅増がなされ、父の死を選ぶしかない状況を前もってイメージしています。

 皆さんはいかがですかね。

 どのラインで覚悟されてますかね。

 いや、私には見えていないだけで、覚悟など不要のよりよい解決策があるのかもしれませんが。それに世界情勢も含めた未来もどうなるか分かりませんし。

 可能な限り、この世に存在する不幸が少なくなることを祈るばかりですね。

 

 元記事のように、この記事も皆様の思考を刺激するものになれば幸いです。